小菅 孝明
医師 / 医学博士
西洋医学では治せる確率70%の病気でも、漢方の力を借りることで80%、90%に引き上げる可能性を感じています。西洋医学的にもしっかりした上で、漢方医療を提供できる環境はまだまだ少ないのが現状ですが、東西の医学を融合した医療環境の広がりに貢献していきたいと考えています。
日本で中医診断学(とくに舌診・脈診)、中医基礎理論および内科、婦人科などの臨床各科の教育と研究に務めており、また、食養生・治未病の普及と教育に力を入れております。
中医の生命力は臨床にあり、臨床弁証論治のエッセンスを講義で詳しく解説します。実用できる中医学を身に付け、病に悩んでいる人々を助けましょう。
漢方薬の需要は年々増加し、多くの医療現場では漢方医学の知識が求められています。中医学は体系的に漢方医学を学ぶための知識の宝庫です。からだや疾患の独特な捉え方や処方の構成構造、そして漢方が効力を持つ理論まで明確な答えを持っています。ぜひ、現場に生かされる漢方知識を、私たちと一緒に身に着けていきましょう。
日本人の体質や日本人特有の病気などにも精通しています。患者の多くは癌や難病を始め、普通の病院ではなかなか有効な治療法が見つからなく駄目元で漢方治療を受けてみることによって治ったり改善したりした患者さんがほとんどです。私は日々患者さんの治療をすると同時に、日本の鍼灸師に対し臨床実技の指導もしています。
中医学の鍼灸療法と推拿療法を専攻し、健康養生における「按摩導引」の応用を研究しています。現在、上海中医薬大学附属日本校の教授を務め、「中医基礎理論」「中医診断学」「中医推拿学」「経絡腧穴学」「中医気功学」などの講座やセミナーを担当しています。
西洋医学では理解できない事象が、現代の医療に多く存在します。しかし、東洋医学(中医学)ではその事象が一般的である場合が多々あります。そのような事象を通じて、東洋医学(中医学)の楽しさを漢方・鍼灸・気功を介して理解していただけると楽しいと思います。 日本のはり師・きゅう師免許の国家資格取得の為に、東洋医学(中医学)の知識をもとに西洋医学を取り入れて、臨床ができるはり師・きゅう師の育成に努めています。上海中医薬大学附属日本校では、東洋医学(中医学)に興味のある方、有資格者となった方々と学習・研究が出来るように頑張っています。
日本では多くの先生が「経絡治療」、「奇経治療」、「経筋などその他の治療理論」はそれ自体が独自に発展した治療理論と思われていますが、実は中医学の一部分の理論であります。個々で考えるのでは無く総合的に考えなければならないと考えます。 それが中医学。一緒に「広い目で診る」を学んでいきましょう。
「命は食にあり、食誤れば病み、食正しければ病自ずと癒える」。この基本理念に基づき、中医薬膳で個人個人の体質や証を見極め、食材の性質を知り毎日の食で身体のバランスの崩れを整える。その見極め方、食材の選び方、扱い方、調理方法など「治未病」の実践アドバイスを日々行っております。 また、次世代の母となる世代へも食の大切さを伝える講座等を行っております。
中国では古くから伝わる食事の習わしの中に、季節や体質体調と向き合い、様々な食材を組み合わせて摂ることで健康や美容を保つという中医学の知恵があります。 また、栄養素だけでは計れない食材の“チカラ”を感じ取れるのも 東洋思想の素晴らしいところだと考えています。 中医学を通して、ご一緒に心と身体を見つめなおし、食生活の大切さを学んでいきましょう。