鍼灸治療法においても、中薬(漢方薬)治療と同じく、「理・法・方・穴」といっ た一連の思考手順が必要です。「理」とは疾病の病因・病機、病位・病勢から「証」を弁ずることであり、「法」とは治療法則を導き出すことであり、「方」と
は具体的に鍼法・灸法における補瀉をはじめとした手技の選定をすることです。そして最後の「穴」において、弁証に基づいたツボの選択と組み合せを行い、は じめて「本当の鍼灸治療」といえるのです。
本学科では、このような弁証論治に基づく高度な治療を行うことができる鍼灸師の養成を目的としています。健康と医学に関心をお持ちの方はどなたでも受講可能です。
鍼灸学科
東洋医学を融合し、世界に通用する
「国際鍼灸医師」を養成します。
受講対象者
- 健康と医学に関心をお持ちの方はどなたでも受講可能
学習内容
- 中国医学史
- 中医基礎理論
- 中医診断学
- 経絡兪穴学
- 鍼灸学(中国鍼灸手技・鍼灸治療学)
- 推拿学(推拿手技・推拿功法・推拿治療学)
- 中内科学
- 鍼灸治療学応用
- ※1 西洋医学基礎(解剖学・生理学)
取得可能な資格
国際鍼灸医師ライセンス(国際鍼灸専門員)
受験資格取得
当校の教育は、日本の「はり師」
「きゅう師」「按摩指圧マッサージ師」など、
国家資格の養成教育ではありません。
学習内容・学習方法
前期課程
年次 |
学習内容 |
学習方法 |
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1年次(日本) | 中国医学史・中医基礎理論・中医診断学・経絡腧穴学 |
|
2年次(日本) |
中医診断学・経絡腧穴学・鍼灸学(中国鍼灸手技・鍼灸治療学)・推拿学(推拿手技・推拿功法・推拿治療学)・中医内科学・鍼灸治療学応用・西洋医学基礎(解剖学・ 生理学)※1 |
学習方法 |
---|
※1 西洋医学基礎について
- 医療系有資格者は免除。
- 医療系資格を取得されていない方は、後期課程に進む場合に必修となります。
- 前期課程のみの受講でもご希望の場合は受講可能です。
- 理科系の大学を卒業された方は、本校の留学プログラムに参加する際に、ご希望により科学や生物学をベースにした研究チームに参加する機会がありますので、関連科目として履修をお勧めいたします。
- 受講のお手続はご入学の際、又は受講中でも随時受付致します。
- 学費は追加で納付手続が必要となります。
後期課程
大学専科後期課程(3年次)では、上海中医薬大学本校での直接留学であり、中国語と英語を使用した実技や診断学の演習、臨床実習などの実践的な学習が中心です。この後期課程は、多くの学生が受講しやすくなるよう、受講期間や受講規定などに柔軟に対応しています。
まず、資格をお持ちの方は、当校(附属日本校)に申請し、お持ちの資格や後期課程で学びたい内容、希望の受講期間などを伝えます。その後、当校と上海中医薬大学本校で協議を行い、個別相談による詳細な説明と指導を受け、渡航時期や学習内容、学習期間などについて打ち合わせを行います。その後、受講に関する詳細や受講開始月などを決定します。
この後期課程では、前期課程の学習を終えた後、直接教師と接することで、通信教育では得られない生の知識を身につけるなど大きな効果があります。進学者の規定の人数はなく個別に対応いたします。
学習内容(例)
鍼灸学科・推拿学科共通:推拿手法・刺法灸法・鍼灸実習・中医内科・中医小児科・中医婦人科・中医皮膚科・中医外科(痔瘡科)・臨床実習
※本校の教育プログラムにより、変更される場合があります。
上海本校海外研修(全学科共通・希望者のみ)
グループ、団体等の短期研修のお申込みも随時ご対応いたします。
課程終了までの流れ
教材について
講義教材としてテキストとDVD教材を使用します。
上海本校の各課程の最も権威のある教授陣による講義を日本語で編集しております。
テキストとDVDを併用することにより、更に理解が深まり、教室で学ぶものと同じ効果が得られます。
テキスト配布と同時にDVD教材を配布し、以後定期的に配布いたします。
テキスト
科 目 |
頁 数 |
---|---|
中国医学史 | 750頁 |
中医基礎理論 | 178頁 |
中医診断学 | 222頁 |
推拿学 | 276頁 |
中国鍼灸学 |
経絡腧穴学:140頁 鍼灸治療学:80頁 |
中医内科学 | 354頁 |
DVD教材
科 目 |
内 容 |
巻数・時間 |
---|---|---|
中医基礎理論 |
「中医基礎理論緒論・陰陽五行学説」 「臓象学説」「経絡学説・病因」 「発病原理・発病機序」 |
4巻/480分 |
中医診断学 |
「緒論・望診・聞診」「問診・切診」 「八綱弁証・気血弁証」「臓腑弁証」 「舌診」 |
5巻/480分 |
経絡腧穴学 / 鍼灸治療学 |
「経絡腧穴学1」「経絡腧穴学2」 「経絡腧穴学3」「鍼灸治療学」 |
4巻/480分 |
推拿学 | 「推拿基本手技」 | 1巻/60分 |
中医内科学 | 「緒論・各論1」「各論2」「各論3」 | 3巻/360分 |
報告課題
各科目2回から4回出題し、各学科2年間で22回の報告課題の提出が必要です。
出題と添削指導は専任教官により、日本語で行います。充実した内容で、これを解答していくことと、学習した内容の復習とにより深い理解が得られます。
学習を進めていく過程で、疑問や質問等がある場合は、FAX或いはEメールで随時受け付けています。
※ 西洋医学基礎(上項「※1西洋医学基礎について」参照)
- テキスト:解剖学・生理学各1冊
- 報告課題:6回
科 目 |
提出回数 |
---|---|
中国医学の歴史 | 2回 |
中医基礎理論 | 4回 |
中医診断学 | 4回 |
経絡兪穴学 | 3回 |
科 目 |
提出回数 |
---|---|
鍼灸治療学 | 1回 |
中医内科学 | 3回 |
推拿学 | 2回 |
鍼灸治療学(応用) | 3回 |