横浜で推拿整体師として活動しています。
整体師として現場に立ち始めた当時、さまざまなお客様と触れ合う中で、筋肉や関節以外の痛みやお悩みを抱えている方も多く、運動機能の治療だけでは限界を感じていました。お客様のお悩みに出来るだけ対応したいと、いろいろな治療法を学んでいくうちに、腑に落ちたのが東洋医学でした。そこで東洋医学のルーツである中医学を学びたいなと思い、調べていくうちに推拿を知りました。日本で推拿を学べる所は数少なく限られましたが、体験セミナーを通じて上海中医薬大学日本校に決めました。
楽しみにしていた中医学の勉強は、西洋化された価値観が染み込んでいる私にとってはとても難しいものでした。同じ漢字や日常的に使う言葉でも、意味が違っていて「概念」から変換しなければならなかったからです。しかし推拿を教えてくださる陳先生は、国語の授業のように漢字の成り立ちから教えてくださり、それがとても理解しやすく興味深いものでした。
推拿の手技は、300以上と多くの手数がありました。今まで多くのジャンルのマッサージを学びましたが、そのほとんどが推拿から派生したのかなと思うほど、共通の手技が多かったです。改めて手技の意味を知り、再確認にもなりましたので、こういう時にはこの手技を使おうという取捨選択ができるようになりました。また推拿が他と違う大きな点は、なんといっても「弁証論治」です。一人ひとりの証に合わせた処方を組み立てられるのは、より的を絞った施術が出来るので、お客様にも喜ばれています。
日本で、本物の中医学を学べるのはありがたいことです。セミナーでは臨床経験豊かな先生方が、症例毎に講義を行ってくださいますが、すぐ実践に活かせるので助かります。試験の際にも、分からないところを質問させていただきましたが、いつも丁寧にご回答くださりありがとうございました。
卒業生の声

推拿学科卒業 工藤 美幸
推拿整体師(頭と体を整える ちとわ代表)
- 国際按摩推拿医師(国際按摩推拿専門員)